オッターハウンドの外観と特徴はがっしりとした体つきの大型犬で、体高よりも体長がわずかに長い胴体を持っています。こういった体型のおかげで、ゆっくりと一定のペースを保ちながら、長い距離でも疲れることなく走り続けることができます。被毛は、きめの粗い上毛と、柔らかくて羊毛のような、わずかに油っぽさがある下毛とが組み合わさった二層構造をしており、イバラのトゲや冷たい水などから体を守るために役立っています。また、かなり大きな鼻と鼻口部のおかげで、優れた嗅覚を発揮して狩りを行うことができ、大きな四肢のおかげで、でこぼことした荒れた地面の上でも、やすやすと獲物を引っ張っていけます。このようにオッターハウンドは、厳しい天候の下でも長時間狩りに耐え得る体を持った、まさに優れた運動選手のような犬種です。この犬種はまた、本来持っている愛情深い性質をのぞかせ、時々開放的で人なつこい表情を見せることがあります。犬種プロフィール はAKCランキング 150 、JKCランキング 表記なし 、仲間 セントハウンド(嗅覚狩猟犬)、原産地 はイギリス(イングランド)、起源は 古代 、元来の役割 はカワウソ狩り 、現在の役割は愛玩犬 、体高(雄)インチ(cm) 27(69)、体重(雄)ポンド(kg) 115(52)、体高(雌)インチ(cm) 24(61)、体重(雌)ポンド(kg) 80(36)、JKC理想体高(雄)cm - 、JKC理想体重(雄)kg - 、JKC理想体高(雌)cm - 、JKC理想体重(雌)kg - 、別名 特になしです。歴史ハウンド・グループのなかでもっとも特異な犬種としてあげられるのが、頑丈なセントハウンド(嗅覚狩猟犬)であるオッターハウンドです。この犬種の発祥地はイギリスとなっていますが、古い時代のフレンチ・バンデーン・ハウンドに非常によく似ているため、実はフランスが発祥地ではないかという説も存在しています。他に、ウェルシュ・ハリアやフォックスハウンドの一種であるサザン・ハウンド、またはブラッドハウンドやウォーター・スパニエル系の血統も混ざっているとも考えられています。遺伝学上、どのような性質が継承されてきたかはともかく、オッターハウンドはその後、カワウソ(オッター)を追う猟犬として活躍することになり、イギリスの犬世界で独特の位置を占めることになります。ちなみに1212年には、ジョン王がオッターハウンドについて、初めての記録を残しています。この犬種は、川のなかにいる魚たちを食べつくしてしまうカワウソを退治するために、大変役に立っていました。といってもこの犬種はカワウソを殺すわけではありません。オッターハウンドはカワウソをその巣に追いつめ、長くて太い声で吠えながら猟師に居場所を知らせます。駆けつけた猟師たちは、今度は別の小さなテリア種をその巣穴に潜らせ、カワウソをしとめさせたのです。しかしこういったカワウソ狩りは、娯楽としては当初、あまり人気が出ませんでした。おそらくキツネ狩りのように立派な服を着ることもなく、狩り場が足場の悪い水辺ということもあり、狩りを楽しむ環境としてはあまり魅力がなかったのかもしれません。19世紀後半になると徐々に人気が上がっていき、多い時には20組以上のオッターハウンドのチームが、イギリス国内で狩りをしていました。20世紀の初めにはアメリカに渡ることができ、AKCに認定されましたが、第二次世界大戦後には、一転して絶滅に近い状態となってしまいます。ドッグショーで高い評価を得ようとするあまり、人々は外観を重要視した過剰な繁殖を行う傾向があったので、それを憂えたこの犬種の愛好家たちは、オッターハウンドに関しては本来の猟犬としての特徴を活かす繁殖に固執しました。その結果、この犬種はもともとの血統を引き継ぐことには成功しましたが、ショードッグやペットとしてはいまひとつ洗練されることがなく、人気は下降気味となっていきました。現在、オッターハウンドはイギリスでも古い歴史を持つ貴重な犬種とされているにもかかわらず、EKCやAKCで認定されている犬種のなかでも非常に存在が薄くなっており、いつ絶滅してもおかしくないという状況に立たされています。気質 はオッターハウンドはもともと群れで狩りをする猟犬ということもあり、他の犬とは非常にうまく付き合うことができます。また、生まれながらにして猟犬の性質を持っているので、小動物を追いかけたいという衝動が強く、いったん追いかけ始めると、途中で止めさせるのは至難の技です。狩りといってもこの犬種の役目は獲物をしとめるということではありませんが、獲物の臭いを嗅ぎながら追いかけたり、特に水のなかを泳いで追いかけるといったことには夢中になってのめりこみます。家の中では少々騒々しい時もありますが、気立てが優しく、頑固な面もあるものの、のんびりした面も持ち合わせています。家族のことを心から愛し、子供たちとも仲よくやっていけるでしょう。この犬種は基本的にペットとして飼われていた歴史がないため、家庭犬としてはあまりふさわしくないと考える人もいます。しかし、控えめで、落ち着いた家庭犬として、しっかりとその役目を果たしてくれるはずです。飼育管理は、オッターハウンドには、毎日足場のよい安全な場所で自由に走らせたり、リードをつけて散歩をさせたりといった運動が必要です。この犬種は、遠くからでも聞こえる、大きく美しい声で吠えるという特徴を持っています。被毛には、毎週1回程度のブラッシングとコーミングをしてあげれば十分です。この犬種はあまり清潔さとは縁遠く、毛がたくさんはえている大きな足にはごみや泥がからまりやすく、口のまわりの毛には、水や食べ物がからまりがちです。気になるようなら顎ひげなどはこまめに洗ってあげましょう。温暖な地域や涼しい気候の地域では屋外で飼うこともできますが、その場合には雨風をしのげる寝床を用意してあげましょう。特に気をつけたい病気 は股関節形成不全、血小板の機能障害、胃捻転 、気をつけたい病気 は肘関節形成不全 、たまにみられる病気は 特になし、しておきたい検査は 股関節検査、肘関節検査、血液検査、寿命は 10〜13歳 です。