ケアーン・テリアの外観と特徴は狩りに使われていた犬種だけあって、我慢強く勇敢で活発な性質が特徴的です。足が短く、体長が体高よりやや長くなっていますが、体の位置はシーリハム・テリアやスコティッシュ・テリアほど低くありません。ケアーン・テリアはこの体型でどんな狭いスペースにでも入り込み、獲物を追い詰めることができました。他のテリア種と比べてもかなり幅広な頭部のおかげで、顎の力が発達しました。雨に強い被毛は、柔らかく密集した下毛と、豊富な粗い外毛の二層構造になっています。顔の周りに飾り毛があるため、少しキツネのような風貌になっているのが特徴的です。犬種プロフィールはAKCランキング 42、JKCランキング 35、仲間は テリア系、原産地はスコットランド(イギリス)、起源 中世、元来の役割は害獣駆除、現在の役割はアースドッグ競技、体高(雄)インチ(cm) 10(25)、体重(雄)ポンド(kg) 14(6)、体高(雌)インチ(cm) 9.5(24)、体重(雌)ポンド(kg) 13(6)、JKC理想体高(雄)cm 28-31、JKC理想体重(雄)kg 6-7.5、JKC理想体高(雌)cm 28-31、JKC理想体重(雌)kg 6-7.5。歴史はケアーン・テリアは、スコットランドのスカイ島に生息していたとされ、足の短いテリア種の祖先犬ともっとも類似しているといわれています。この犬種は15世紀頃から存在し、キツネ、アナグマ、カワウソなどの狩りに使われていたようです。犬たちは石塚(記念碑や歴史的建造物として作られた岩場の積み石)の中からカワウソたちを追いたてることを得意としていました。毛色にはホワイトやグレー、レッドなど、さまざまな色がありましたが、ショーではすべてをひっくるめて「スコッチ・テリア」とみなしていました。1873年にようやくダンディ・ディンモント・テリアとスカイ・テリアに分けられ、スカイ・テリアが今度は1881年に、スカイ・ヘアード・テリアとハード・ヘアード・テリアに分けられました。そして遂に、ハード・ヘアード・テリアがスコッチ・テリア、ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリア、そしてケアーン・テリアとに分けられることになったのです。一時期は、ケアーン・テリアと呼ばれたりショート・ヘアード・スカイと呼ばれたりしていましたが、最終的には1912年頃ケアーン・テリアという名前に落ち着きました。ケアーン・テリアの形成にもっとも影響した犬たちはそのほとんどが白い毛色をしていましたが、1920年代に、これら白色の血統と混じらないように、ケアーン・テリアをウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアはもちろん、白色の犬種と掛け合わせることが禁止されました。イギリスではたちまち人気が上がり、アメリカでもオズの魔法使いのトートー役として人気を博しました。数あるテリア種の中でもっとも原型に近く、あまり人の手が加えられていないケアーン・テリアは、優れた作業犬としても高く評価されています。イギリスのケアーン・テリア・クラブの標語The best little pal in the world(世界で一番の小さな相棒)からも、いかにこの犬種が大切にされているかがうかがえます。気質 は恐いもの知らずで活発なケアーン・テリアは、知的で好奇心が強く、気の強い性格で、テリア種の見本ともいえるような犬種です。意外に繊細な面も持っており、飼い主の期待に応えようと一生懸命になったりもします。知的な運動と肉体的な運動をバランスよくさせることで、従順で賢いペットとなります。子供と遊ぶことを好み、もともと丈夫な体質なので、多少手荒なことをされてもへこたれません。他の犬に対して攻撃的になりやすく、小動物を見つけると追いかけていってしまうこともあるようです。匂いをかぎまわったり、穴を掘ったりして狩りのまねごとをよくしたがります。なかには吠え癖を持った犬もいるようです。飼育管理は小柄な体の割には、毎日の運動が欠かせない犬種です。散歩をするだけでなく、庭や足場のよいところでちょっとした散策などをさせて遊ばせてあげましょう。温暖な地域では屋外で飼うことができますが、寝るときは室内の方がよいでしょう。少々粗い被毛ですが、週に1回程度の手入れが必要です。また、毛がはえ変わる夏と冬には、ストリッピング(手で毛を抜くこと)をしてあげてください。特に気をつけたい病気は 特になし、気をつけたい病気は 皮膚疾患、緑内障、たまにみられる病気は フォンウィルブランド病、レッグ・カルベ・ペルテス病 、しておきたい検査は 特になし、寿命は 12〜15歳 です。