アビシニアンの外観と特徴は太り過ぎも痩せ過ぎもしていない筋肉質で、中くらいで、野性味を感じさせるやや細身の体形は、引き締まった細い足が釣り合っています。正面から見た首筋から胸前のラインは、エジプトで出土した猫の座像に似て、とてもエレガントです。バンビのような大きな耳、やさしさにあふれるアーモンド型の大きな目、顔の輪郭はやや丸みのあるV字型です。また 黄金の毛をもつ伝統の猫は、野性味にあふれた美しい容貌です。毛色は、アビシニアンに代表されるティックド・コートで、1本1本の被毛が3〜4色の濃淡に区切られて、全体では綾織りしたような色彩豊かな毛色になり、太陽の下ではキラキラ輝いて見えます。ラディの毛色は下毛が赤みを帯びて温かさが感じられる深い褐色で、伝統のあるアビシニアンの基本的な毛色として強い人気があります。その他にレッド(炎の赤)、ブルー(青灰色)、フォーン(淡いココア色)のものが認められています。胸の縞(ネックレス)、足の縞(バー)はないほうが優秀で、毛の根元が黒っぽくないことが大切です。歴史は 1874年に出版された本に英国の兵士がアビシニア高原(エチオピア)から連れ帰った珍しい猫と紹介され、それが名前の由来になっています。実際の発祥の歴史は、このティックド・コートの猫は主に東南アジアが原産で、イギリスではバーニーキヤット(ウサギ毛の猫)と呼ばれて珍重され、ブラウンやシルバーの家庭猫と交配されて、1800年代の後期には、初期のアビシニアンが誕生しました。1896年、最初のアビシニアンがイギリスの猫協会に血統登録され、やがて、1910年にアメリカに渡りました。ちなみに、日本に輸入されたのは1964年のことで、故・森春子先生の所有したアズリタ・ポカセット(ラディ、オス)が第一号です。アビシニアンの魅力は外見以上に、内面のやさしさとか利口さにあるようで、全米では長い間、常にトップの人気を誇る猫種で、日本でも安定した人気をえています。性格は、よく遊び、よく眠り、賢さも一番です。飼育管理は、短毛猫のプリンスと呼ばれるアビシニアンは、すべてが印象深く、人の心に楽しさとやすらぎを感じさせてくれます。よく遊び、よく眠り、賢さも一番。鈴を転がしたような小さな声で甘え、飼い主の愛情にこたえてくれる、老人にも子どもにも適した最高のマンション・キャットです。とても活発ですが、猫が自由に遊べるなら飼い主と一緒に生活するのが一番で、特別な飼育管理は必要ありません。水遊びが大好きなので、驚かさないようにシャンプーをすると素晴らしい毛色と光沢が得られます。日常は、毛量の多いダブル・コートなので、時々ブラッシングをするとよいでしょう。