コモンドールの外観と特徴は、筋肉隆々とした大型犬で、体高より体長がわずかに長く、骨格も筋肉もぎっしり詰まった頑丈な体格をしています。軽やかな足取りで、ゆったりと大きな歩幅で歩くのが特徴的です。 被毛は、密にはえた羊毛のような下毛と、ウェーブがかかっていたり巻き毛になったりしている粗めの上毛の二層構造になっています。上毛のなかに隠れた形ではえている下毛は、フェルトのように強く、縄のようにしっかりしています。このような被毛のおかげで、コモンドールはどんな天候や害獣からも身を守ることができ、万が一敵に咬みつかれても傷を負うことはめったにありません。さらに、羊の群れのなかにまぎれると区別がつかないため、たやすく身を隠すこともできます。犬種プロフィールはAKCランキング 147、JKCランキング 表記なし、仲間 は牧畜犬、家畜の番犬、原産地は ハンガリー 、起源は 古代 、元来の役割は 家畜の番犬、現在の役割 は家畜の番犬 、体高(雄)インチ(cm) 27.5(70)、体重(雄)ポンド(kg) 80(36)、体高(雌)インチ(cm) 25.5(65)、体重(雌)ポンド(kg) 70(32)、JKC理想体高(雄)cm 最低70、JKC理想体重(雄)kg 50-60、JKC理想体高(雌)cm 最低65、JKC理想体重(雌)kg 40-50、別名 特になし。歴史はアジア系遊牧民族であるフン族は、ハンガリーに渡った時に、大きくて足の長いロシアン・オッタルカを連れていました。現在のコモンドール(複数の場合はコモンドルク)の祖先犬は、この犬たちだといわれています。この犬種は、マジャール人が遊牧し、犬のように忠実に振る舞うとして大切にされていたラッカ羊と呼ばれる縮れ毛の羊に非常に似ていました。コモンドールがこのラッカ羊の群れのなかにまぎれてしまうと、ちょっと見ただけではどれが羊でどれがコモンドールか区別がつかないくらいでした。マジャール人の羊飼いから高い評価を得ていたコモンドールは、他の犬種と異種交配されることなく、血統が代々受け継がれていくことになります。ちなみに1555年に書かれたと思われる古い犬種の資料には、この犬種が当時よりもずっと以前から存在していたと記されています。コモンドールは、害獣から家畜の群れを守ることに能力を発揮し、その血統を現在まで保持し続けてきました。その能力が高く評価されて、人々のなかには、コモンドールこそハンガリーからすべてのオオカミを追い出すことができる頼もしい犬種だと主張する人もいたほどで、実際20世紀になっても、この犬種は優秀な警備犬として活躍していました。コモンドールが初めてアメリカに渡ったのは1933年、AKCから認定を受けたのは1937年でした。第二次世界大戦によって、ヨーロッパにいたこの犬種はほとんど絶滅寸前までになりますが、繁殖家たちの懸命な努力の甲斐あって、少数ではありますが血統を絶やすことなく生き延びていくことになります。ドッグショーでは、品位があって、もっとも印象に残る犬種のひとつと評価されていますが、問題は被毛の手入れです。最高の評価を得るためには細部まで丁寧に手入れを施さねばならず、毛の多いこの犬種の手入れは大変難しいといわれています。そんな理由もあって、コモンドールは生まれ故郷のハンガリーでは有名な犬種として扱われましたが、その他の国ではなじみのない、珍しい犬種と位置付けられたままでした。それでも、最近ではアメリカ西部で、この犬種を新しい牧畜犬に使おうという試みがなされ、まずまずの結果が出ているようで、新しい世代の牧畜家たちの注目を集めています。気質はもともと家畜を管理して警備する番犬として繁殖されたコモンドールは、独立心が旺盛で、少々頑固な面を持ち合わせ、自分の意のままに周囲を支配しようとする傾向があります。この犬種には社会化訓練が不可欠ですが、物静かでおとなしい性質の飼い主に服従させるのはなかなか難しいかもしれません。逆にこちらが支配されてしまわないように毅然とした態度をとることが必要です。知らない人には距離を置いて警戒し、知らない犬に対しては攻撃的になる場合もありますが、他のペット、特に弱い立場の家畜たちとはうまくやっていくことができます。番犬の本能から、何かを見張ったり、じっと監視したりする作業を好みます。たいていは穏やかでもの静かですが、ひとたび自分が必要とされていると感じると、大胆不敵にもどんどん行動していきます。家族に子供がいれば、生まれ持った警備本能、保護本能が働いてしっかりと面倒をみてくれます。ただし、たまに、子供が手加減なしに遊びまわるのを自分に対する攻撃と誤解してしまう場合があるので注意が必要です。飼育管理はコモンドールには、毎日、十分な散歩と飛び跳ねさせるような活発な運動を取り入れる必要があります。ただし、水泳は、被毛が多すぎて乾くのに大変時間がかかるので、させないほうがよいでしょう。また、被毛をいつも美しく保つのは、過ごさせる地域によってはかなり難しいことになるかもしれません。涼しい気候の地域であれば屋外で飼うことができますが、暖かい気候は苦手です。むだ毛の処理は必要ない犬種ですが、だからといってまったく手入れをしなくてよいというわけではありません。縄のような毛は一本一本分かれていなければ毛がもつれてモップのように見えたり、実際に汚れやホコリをたやすくキャッチしてしまいます。ショーに参加させなければ、被毛の手入れはそれほど大掛かりにすることはありませんが、シャンプーには手間がかかり、被毛を乾かすのに自然乾燥であれば丸1日かかることもあるほどです。ペットとして飼っている場合には、バリカンやはさみでむだ毛を刈ったりしますが、この犬種独特のユニークな外観が損なわれるかもしれません。ちなみに独特の縄のような被毛になるまでには、少なくとも2年程度かかります。特に気をつけたい病気は 股関節形成不全、胃捻転 、気をつけたい病気 は外耳炎、急性湿性皮膚炎、外耳炎 、たまにみられる病気は 眼瞼内反症、しておきたい検査は 股関節検査、寿命は 10〜12歳です。