体高よりも体長がやや長く、頑強な体型の狩猟犬であるジャーマン・ワイヤーヘアード・ポインターの外観と特徴は、いつも自由で滑らかな足取りで歩き、どんな環境の土地でも、1日中鳥を追って狩りができる、疲れ知らずの犬種です。どんな天候にでも耐えられる、まっすぐで針金状の被毛が、この犬種最大の特徴といえます。上毛は、約2.5〜5cmほどの長さがあり、イバラのトゲなどから体を守る役目を果たしていますが、体の輪郭が分からなくなるほど長いというわけではありません。目の上の毛と顎ひげ、頬ひげは、適度な長さに保たれ、密生した下毛は、冬には分厚くなって保温効果を高め、夏になると薄くなって熱が発散しやすくなります。犬種プロフィールはAKCランキング 74、JKCランキング 表記なし、仲間は 鳥獣狩猟犬、ポインター、用途の広い狩猟犬、原産地は ドイツ、起源は 19世紀、元来の役割は 用途の広い狩猟犬、番犬、現在の役割は 獲物の居場所を指し示すこと、ポインティング系のフィールド競技、愛玩犬、体高(雄)インチ(cm) 24-26(61-66)、体重(雄)ポンド(kg) 45-75(20-34)、体高(雌)インチ(cm) 22(56)、体重(雌)ポンド(kg) 45-75(20-34)、別名は ドイチャー・ドラートハーリガー、フォアシュテーフント、ジャーマン・ポインター(ワイヤーヘアード)、ドラートハールです。歴史は鳥獣猟に猟銃が広く使用されるようになるにつれ、狩猟犬に対して多方面に渡る能力が求められるようになっていきました。ドイツでも、用途の広い犬種を求める声が最高潮に高まり、そういった犬種を作り出す試みが行われます。その試みがもっとも成功したといえる犬種のひとつが、このジャーマン・ワイヤーヘアード・ポインターです。猟師たちは、自分の犬に対して、高地にいる獲物の居場所を片足を上げて指し示したり、傷を負った獲物を追跡したり、狩場を荒らす害獣たちと闘ったり、また陸地や水中に落ちた鳥を回収したりといった、多方面で活躍できる能力を期待していました。さらに、よき伴侶犬となり、番犬の役目も果たしてくれれば文句なしといった具合でした。そんななか、ジャーマン・ワイヤーヘアード・ポインターは、どんな環境の土地でも臨機応変に順応して狩猟をこなせる万能犬として開発されます。例えば、深く生い茂ったイバラのなかへも、どんどん分け入って獲物を追跡できるよう、粗く針金のような被毛が取り入れられました。この犬種にもっとも影響を与えた祖先犬は、プーデルポインター(オールド・ジャーマン・プーデルとポインターを掛け合わせた犬種)です。このプーデルポインターを、初期のジャーマン・ショートヘアード・ポインターやグリフォン、シェテッヒェルハール(ジャーマン・ラフヘアード・ポインター)、ポーリッシュ・ウォーター・ドッグなどと交配させた結果、ジャーマン・ワイヤーヘアード・ポインターが誕生しました。ドイツではドラートハールという名前で知られているジャーマン・ワイヤーヘアード・ポインターは、長い間、ドイツで一番人気のある狩猟犬として君臨してきました。それにもかかわらず、アメリカにこの犬種が渡ったのは、ようやく1920年になってからのことです。その後、1959年にAKCに認定されましたが、やはり原産国であるドイツでの人気が群を抜いて目立っています。気質 はジャーマン・ワイヤーへアード・ポインターは、頑強な鳥獣狩猟犬であると同時に、よき伴侶犬としても人々から親しまれています。ただ、狩りを長時間続けられる体力を持ち合わせているだけに、穏やかな伴侶犬としての長所を維持するためにも、毎日、そのエネルギーを発散させる時間が必要です。少々頑固な一面もありますが、基本的には飼い主のいうことに敏感に反応してくれます。もともと警戒心が強いので、見知らぬ人や犬に対しては注意深くなったり、よそよそしくなったりする場合があります。飼い主にはよく従い、子供とも仲よくやっていけますが、時々騒ぎ過ぎることもあるので、特に子供と一緒の時には注意が必要です。屋外で活動することが好きで、一緒になって活発に行動してくれる賢い伴侶犬を望んでいる人には理想的な犬種といえます。飼育管理は活発な狩猟犬であるジャーマン・ワイヤーへアード・ポインターには、毎日の運動が不可欠です。少なくとも1日に1時間程度の運動を取り入れましょう。特に、狩猟能力を発揮できるような運動をさせたり、原っぱを思い切り走らせたり、探検させたりといった活発な運動が理想的です。また、屋外と室内を自由に行き来できる環境を作り、家族と交流できる時間を設けてあげましょう。硬い被毛を持つ犬種全般にいえることですが、美しい輪郭を保つために、時々手でむだ毛を取り除くストリッピングを行います。週1回程度はブラッシングもしてあげましょう。特に気をつけたい病気は 股関節形成不全、気をつけたい病気 は肘関節形成不全、たまにみられる病気は 特になし、しておきたい検査は 股関節検査、肘関節検査、寿命は 12〜14歳です。