スコティッシュ・ディアハウンドの外観と特徴 は体型がグレーハウンドとよく似ていますが、グレーハウンドより大きく、骨もしっかりとしています。このような体を持つことで、ダブルサスペンションギャロップ(前脚と後脚をそろえて動かし、背中を使って走る歩様)で力強く、スピードをゆるめることなく長時間走り続けることができます。歩く時も小走りするようになめらかに、進む方向をしっかり定めて進んでいきます。約7.5〜10cmほどまで伸びている被毛は、硬めで細かくカールがかかっており、体の輪郭に沿ってはえています。この被毛のおかげで、厳しい寒さや湿気のある地域など、どんな天候の下でも狩猟ができ、汚れを防いでいつも清潔を保つことができます。犬種プロフィールはAKCランキング 127、JKCランキング 表記なし、仲間 は視覚狩猟犬、南方祖先系の視覚狩猟犬、原産地 はスコットランド(イギリス)、起源 は中世、元来の役割は 鹿狩り、現在の役割は ルアーコーシング(擬似餌(ルアー)を使った競技)、体高(雄)インチ(cm) 30-32(76-81)、体重(雄)ポンド(kg) 85-110(39-50)、体高(雌)インチ(cm) >28(>71)、体重(雌)ポンド(kg) 75-95(34-43),JKC理想体高(雄)cm >76、JKC理想体重(雄)kg 45.5、JKC理想体高(雌)cm >71、JKC理想体重(雌)kg 36.5、別名は ディアハウンドです。歴史はスコティッシュ・ディアハウンドは貴族と関係が深く、少なくとも16世紀以来ずっと、鹿猟に優れた能力を発揮する高貴な犬として高い評価を獲得し続けています。スコティッシュ・ディアハウンドという名称の由来についてはさまざまな憶測が飛び交っているため、16世紀以前の正確な歴史はいまだはっきりしていませんが、おそらく古代から存在しており、グレーハウンドの祖先犬から派生してきたのではないかと考えられています。騎士道時代(10〜14世紀)においては、スムースコートタイプのグレーハウンドの血統がそうであったように、ラフコートタイプのディアハウンドも、伯爵より下の階級が飼うことは許されていませんでした。イングランドでは、牡鹿の数が減少するにつれて、牡鹿を狩るために使われていたスコティッシュ・ディアハウンド(大きなラフコートタイプの狩猟犬たち)は、まだ牡鹿がたくさん残っているハイランド地方(スコットランド北端の州)に集められました。その後、ハイランド地方の族長たちによって、この犬たちは高く評価され、大切に扱われることになります。しかし、1700年代半ばに、スコットランドとイングランドがカローデンの地で戦いを繰り広げ、スコットランドの氏族たちが崩壊したのをきっかけに、それまでスコットランドで保護されていたこの犬種も衰退していくことになります。さらに1800年代になると、ブリーチ・ローディング銃(銃尾の方から弾を込める後装式のライフル銃)が登場し、銃を使った鹿猟のスタイルが流行し始め、この犬種の衰退に追い討ちをかけることになりました。とはいっても1800年代の半ばまでは、この犬種の血統をなんとか引き継いでいこうとする運動があり、頭数自体はそれほど増えはしませんでしたが、その品質においては依然としてかなり高いレベルを維持していました。イギリスで初めてディアハウンド・クラブが設立されたのは1860年のことで、同じ頃に、スコティッシュ・ディアハウンドが初めてドッグショーに登場しています。その後、第一次世界大戦によって、再びこの犬種は減少してしまいます。というのも、この犬種の多くは少数の資産家たちによって飼われていましたが、その資産家たちが、戦争によって財産や地位を失っていったからです。以来、スコティッシュ・ディアハウンドは、頭数としてはそれほど多くはありませんが、その品質においては昔からあらゆる点で高いレベルを維持し続けている由緒正しい犬種となっています。気質 は陽気でのんびりとした雰囲気のスコティッシュ・ディアハウンドは、大変行儀のよい上品な犬種です。屋外で走り回ることも大好きで、動くものを見つけると何でも追いかけてみたいといった冒険心も持っています。知らない動物を見かけるとすぐに追いかけてしまう場合もあります。室内で過ごす時には、柔らかい床の上で思い切り足を伸ばすことができる広いスペースを確保してあげましょう。独立心が旺盛で大胆な面もありますが、家族を喜ばせることが大好きで、非常に繊細な面も持ち合わせています。基本的には社交的な犬ですが、見知らぬ人には距離を置いて接します。子どもや他の犬、他のペットたちとは仲よくやっていけます。飼育管理 はスコティッシュ・ディアハウンドには、毎日、かなりの運動をさせる必要があります。長時間かけて散歩をさせたり、足場のよい安全な場所で遊ばせたりするのがよいでしょう。温暖な地域や涼しい天候の地域であれば屋外で飼育することもできますが、家の中で家族と一緒に暮らすことを好み、人と交流することで精神的な安定を得ることができます。足にまめなどができないように、柔らかい寝床を用意してあげてください。細かくカールした被毛は、1週間に1〜2回コーミングしてあげましょう。毛がもつれた場合は、ハサミを使ってほぐしてあげます。また、顔や耳のあたりは手で丁寧にむだ毛を抜いてあげましょう。特に気をつけたい病気は 胃捻転、気をつけたい病気 は肥大性心筋症 、たまにみられる病気は 特になし、しておきたい検査は 心機能検査、寿命は 8〜11歳です。